24/MAY/2016 No046 カタツムリ祭り

 <下の写真>一段目左から人間櫓、大鍋カタツムリ、ゆでた後の掃除。二段目更に大きい大鍋、8.00euroのメニュウー、巨大なカタツムリのオブジェ。三段目カタツムリの形をしたパン、会場の入り口、レリダの町のSEGRE(セグラ)川。

 

カタツムリ祭り

バルセロナから車で西(内陸)に2時間ほど行ったところにレリダと言う人口13万人の小さな町がございます。この町で今年も5月21、22、23日と3日間開催され、人口13万の町に25万人(約2倍の人)が訪れ、およそ13トンのカタツムリが消費されました。

レリダのおもな産業は農業 梨、りんご、桃などのフルーツの生産そして工業。レリダの町の中をSEGRE(セグラ)川という大きな川が流れ、町の丘の上には美しいく威厳のある13世紀の旧大聖堂がそびえ立っています。

 

catedral3

 

このお祭りは1980年に始められたようです。正式名称はAPLEC DEL CARGOL(アプレック デル カルゴル) と言い、 APLECと言うのは実は「お祭り」とは少し意味が違います。我々はAPLECを日常使いますがお祭りの場合には使いません。この言葉は特に宗教的または文化的な事を祝う際に使われる言葉で一定の定められた場所と言う意味があるそうです。カタツムリはスペイン全土で繁殖し消費されます。特に内陸平野であるレリダでは昔から雨のあとに多くのかたつむりがでてきました。それはこの土地の人にとって、現在のように豊富に食料を得られなかった時代、カタツムリは高タンパク低脂肪、カルシウムや鉄分を含んだ貴重な栄養源でした。どこの家庭でもカタツムリは出され、家族が集まるとき友人が来るとき、決まったようにカタツムリ料理でもてなされたそうです。

 

今年は103チームの同好会がカタツムリを食べ集いました。各同好会はグループ名前入り色別オリジナルT- シャツを着ます。そこで飲み物は御馳走してもらえますが食べ物(カタツムリ料理、パエーリャ、肉、魚料理、デザート。。。)は残念な事に食べる事は禁じられています。それは一般の人々(家族、友人)が作っており、保健所からの許可が下りておりません。観光客には別チケットが発行され、それを購入して大きなホールでプロが作った料理を食べます。

試食券 8€ カタツムリ料理(プラスティックのカップに山盛り入れて)+パン+アリオリソース+飲み物1杯 

定食券 21€ 前菜+メイン+カタツムリ+デザート 子供料金 11€

これらのチケットは会場入り口に設置されたインフォーメションセンターで購入できます。お祭りの催し物としては、巨大なカタツムリのオブジェのパレード、子どもたちがカタツムリの衣裳を着て走るタツムリレース、カタツムリの形をしたパンが売られていたり、CASTELLS (カステェイ)と言う人間櫓などが御座います。